若年人口の減少 〜ドラッカーの365の金言

 日本のみならず、人口が増え続けているアメリカでも、ドラッカーがこのような現象に注意を払っていることに驚いた。これに引き換え、日本では人口減少が今日の事象になっているにもかかわらず、本格的に考えられていない。
 ただ、この問題は政府などの行政の問題ではあるが、このような社会の変化に企業もどのように対応するのかを考える必要がある。
 第一は、稀少価値となった若者を惹きつける職場になるかである。若者には雑用ばかりさせれば組織の活力を失うであろうし、即戦力ばかりを求めれば人は見つからない。組織として、十分な教育をしながら一歩づつレベルアップさせられる環境を構築したい。
 第二は、組織が年齢に応じたピラミッド構造にならないことへの対応である。年功序列は崩壊したにしても、管理職などのポストにつけない人にどのような仕事を意欲をもってしてもらうかである。存在意義を見出すような役割分担をしていく必要がある。